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没文

かわふじです。

新刊:「アリス、少女、魔法使い」
の、没シーン。とても重大なネタバレを含みます。
SSの没シーンなんて、どうなのかな?


シーン0

 二人が去ってから、パチュリーはため息をついた。
 騒がしいのが居なくなって、図書館はいつもの静寂を取り戻す。
 ふと、パチュリーの目が動いて本棚の一つを見た。
 一見他の本棚とは違いが分からないが、パチュリーの目にはとても異様な一
角だった。
 本棚の周りに、不可視の魔法結界が幾重にも張り巡らされている。
 すべての属性の魔力を棚の外に漏らさないための多重結界だ。
「あれはまずかったわね」
 パチュリーが呟いた。
 その言葉に返す者は居ない。
 あれというのは、アリスの件だ。
 あんなに大胆に魔力を調べ始めるとは思ってもいなかった。
 パチュリーにはアリスの魔法の糸を見ることはできない。
 が、本棚に張られた結界が反応して何となく察しが付いたのだ。
 あのまま放っておけば、おそらくアリスに気がつかれていたかもしれない。
 もしも強引な魔法を使っている事がばれれば、すぐに異変解決に乗り出して
くるに違いない。
「順調かしら?」
 パチュリーが考えていると、どこからともなく甘ったるいまだ幼い声が聞こ
えた。
 見れば、いつの間に現れたのかレミリアが楽しそうに本棚を見上げていた。
「順調よ。魔力が堪り次第魔法を使っていくわ」
「それはよかった」
 レミリアが本棚の周りを、結界に沿ってゆっくりと歩いて行く。
 魔法使いではないが、吸血鬼の彼女にはしっかりと結界が見えているのだろ
う。
「こんな魔法を使って一体何をするのかしら?」
 パチュリーは本に視線を落としたまま、レミリアに問いかけた。
「もっと大きな家が欲しいとは思わない?せっかくなら世界が欲しいわね」
「そうね。でも、家と世界は同じじゃないわよ」
 パチュリーはついに本から顔を上げ、レミリアを見た。
 レミリアは笑っている。
 おそらく彼女の中には壮大な計画があるのだろう。
 数年前の異変で失敗して、今度こそはと思っている。
 世界が欲しいのはもっともだろうが、それ以上に奇抜な異変を起こして皆を
驚かせてやろうと思っているに違いない。
 とても悪い笑いだ、と思いながらもパチュリーはちょっとだけわがままな友
達のいたずらにしばらくつきあう事にした。

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