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夢と幻想の間 2

「夢と幻想の間 2」(第八回博麗神社例大祭にて頒布予定)
2011.05.05UP

幾何学ドッグ




 子供が泣いていた。
 うっとうしいほど長いブロンドの髪に幻想郷では珍しい革靴を履いている。
 一目見れば育ちの良さがわかる女の子だ。
 なぜ泣いているのか、周囲を見回せば簡単に理由をつかむことができた。
 妖怪と対峙しているのだ。
 人間と妖怪。
 その力の差は歴然。
 幻想郷が世界から分かれる前から、決まっているヒエラルキー。
 変わることのないパワーバランスをまだ幼さの残る女の子がどうこうすることは不可能だ。
 妖怪が迫る。
 人を食らう妖怪なんて珍しいものじゃない。
 これは助からないな、普通ならそうだろう。
 だが、今は私がいる。
 思わず踏み出した足、勢いをそのままに少女と妖怪の間に割って入った。
 妖怪だ、それはわかるがどんな容姿をしているのかよくわからない。
 まるで漠然としたイメージのような化け物だ。
 それでもひるまないあたり人間に負けることはない、と考えることができる知性を持った生き物であることは確かだ。
 少女の泣き声が背中から聞こえるが、振り向く余裕はない。
 妖怪が動いた。
 踏み込んだのか飛び込んできたのか、わからないがとにかく動いた。
 一瞬、食われるんじゃないかという恐怖がわきおこる。
 が、一歩左足を後ろに引いて体制を整えてこらえた。
 私はただの人間じゃない。
 人間は人間でも、力のある魔法使いだ。
 まっすぐ伸ばした腕の先に力を込める。
 八卦炉がいつも通りの反応を見せる。
 負けるわけがない。
 たとえ、妖怪でも、どんなものでもだ。
 突撃してくる妖怪が触れるか触れないか、その瞬間。
「マスタースパーク!」
 叫び声に反応した八卦炉がもてる限りの力をぶつけた。
 白い光がまぶしい。

 まぶしい?
 霧雨魔理沙はカーテンから差し込む無駄に強い朝の光で目を覚ました。
「……夢かよ」
 頭を掻きながら周囲を見渡した魔理沙は、大きなあくびをすると再び布団に潜り込んだ。


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