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クリスマスのSSを書きたかった。

久しぶりすぎてブログのデザインが新しくなったことにも気がつきませんでした。
かわふじでごじいます。

クリスマス合わせに季節感のあるSSを書こうと思っておりました。
しかし、気がつけばお正月が目の前です。
悲しくてもアップします。

後日色々修正予定です。

2010.12.28UP
「クリスマスのSSを書きたかった。」(仮




クリスマスのSSを書きたかった。(魔理沙 アリス+)

幻想郷に雪が降っている。
真っ白になった地面に新しい足跡をつけならが魔理沙はアリスの家までやってきた。
雪の中をホウキで飛んできたのだから、三角帽子の前面に雪が積もっている。。
玄関前で帽子に積もった雪を手で払いのけると、寒さで手の感覚がすぐに曖昧になってしまった。
手に息を吹きかけてみるが、この寒さの中では無意味のようだ。
凍える前に暖を取ろうと、魔理沙は見慣れた戸を叩いた。
「開いているわ」
間を置かず、戸の向こう側からアリスの声が聞こえた。
まるで魔理沙が今日訪れるのを知っていたような反応だ。
魔理沙は躊躇うことなく、普段の様子でアリスの家に上がりこんだ。
家の中は相変わらず暖かい。
暖炉にくべられた薪がぱちぱちと燃える音をBGMに、アリスがテーブルで縫い物をしている。
何てことはないよくあるアリスの家の光景だ。
魔理沙はホウキについた雪をはらって壁に立てかけ、ついでにその上に雪で濡れた帽子を引っかけた。
どこからともなく人形が飛んできてその回りで火の魔法を発動させる。
暖かな光りで帽子を乾かしてくれるらしい。
相変わらずのもてなしだ。
アリスの向に腰掛けて、魔理沙が室内を見回した。
窓辺に妙な観葉植物が植えられてる。
妙というのは植物ではなくそれに施されたものだ。
金のモールで飾られ所々魔法の光りを放っているのだ。
思わず見入っている魔理沙に、アリスが声をかけた。
「ツリーが珍しいかしら」
「相変わらず祭りが好きだな」
一瞬アリスが手を止め困ったような怒ったような表情で続ける。
「季節感は大切でしょ」
「季節感?」
魔理沙が胡散臭そうにアリスを見ながら紅茶をすすった。
「例えば冬に火の魔法で戦おうなんて考える魔女は居ないでしょ」
「確かにな。無駄に水とか氷が強くなるからな、余計寒くてたまらないな」
「魔女ならそれを常に意識しなさい、ってことよ」
「なんだかな。やっぱり祭りが好きなんじゃないか?」
魔理沙がツリーを眺める。
アリスの言うことはもっともだが、なんだか誤魔化されている気がしてならない。
単に祭りが好きだと言えばいいのにな。
「で、ずっと気になってたんだが」
魔理沙がアリスの手元をのぞき込んだ。
黒い布きれをアリスが手縫いしている。
その色の素材でしかも大きさが人形よりも大きいとなれば、大体何を作っているのかは分かる。
「服よ」
「そんなのは見れば分かるんだよ」
ついでに誰の服なのかも大体わかるってものだ。
しかし気になることは他にあった。
アリスが遠回しに言うときにはきっと何かある。
「私に着せるんだろうな」
「黒を着る趣味は私には無いわ」
「良い趣味だぜ」
魔理沙の言葉も気にすることなくアリスは布をいじっている。
よく見れば黒いワンピースのような感じだが、所々にファーがついている。
「魔女服にしては砕けてるのな」
「こんな季節だもの。ただの魔女服じゃないわ」
針を持ち上げ糸をはさみで切ると、アリスは満足したようにうなずいて立ち上がった。
何事かと魔理沙も背筋が伸びた。
アリスがおもむろにテーブルから離れて、未完成の服を広げて魔理沙へ振り返った。
「黒いサンタクロースってね」
「さすがにこれは白黒にしなくてもよかったんじゃないか?」
魔理沙が盛大にため息を次いでテーブルに肘をたて頬杖をついた。
「よく調べるといいわ。サンタには有名な紅白のサンタと、マイナーだけど黒白のサンタがいるのよ」
「紅魔館で調べたのな」
「他に本が多いところなんてないでしょ」
魔理沙は紅茶をすするが、アリスはそのまま一気にサンタについて語った。
アリスの言うところサンタには2種類の種類が居るらしい。
従来の紅白と、悪い子を背中の袋に入れて連れ去る白黒のサンタクロースだ。
「おまえの言いたいことはよく分かったぜ。私が人さらいに見えるんだな」
「違うわ。精々物盗りね」
「それはありだな」
魔理沙が何故か得意げに言うと、アリスは小さなため息を吐いた。
残念そうにテーブルに着いたアリスが再び作業を再開した。
相変わらず器用な奴だ。
人形も手作りだし、思いついた服まで自分で縫うことができる。
魔理沙はそこまで器用じゃないかったし、裁縫にそれほど興味があるわけでもない。
自宅でする裁縫と言えばぞうきんを縫うくらいだろう。
衣服なんて里で購入したり香霖に頼めば事足りた。
そうでなくても、たびたびアリスが気分で縫った服を押しつけにくるのだから自分でわざわざ作ろうなんて気になるはずはなかった。
それでも、器用なアリスを見ていると何だか恨めしく思えてしまう。
「できたわ」
「お疲れさん」
テーブルに突っ伏してアリスの作業を眺めていた魔理沙が顔を上げた。
アリスに差し出されて思わず服を受けとる。
着て欲しいと言うことだろう。
「相変わらずできがいいな」
「突貫工事だもの、サイズなんかかなり適当よ」
服を広げて見がそれほど適当には見えない。
普段魔理沙が着ている魔女服とそれほど変わらない大きさに見える。
と、衣紋掛けに下げられている紅白の見慣れない服に気がついた。
「普通のもあるんじゃないか」
「白黒さんたと紅白サンタはペアで活動するらしいわ」
衣紋掛けから服を受け取って二つを比べてみる。
基本的な作りは同じだ。
黒い部分は赤に白い部分はそのままといった感じか。
若干丈が紅白の方が長いような気がする。
「それで、どっちも私が着ればいいのか?」
「私の説明全く聞いていないのね」
「冗談だぜ。こいつを着せて郷を襲うんだろ」
「全然わかってないわ」
「いや、今わかったぜ」
アリスの言葉が全く届いていない魔理沙は紅白のサンタ服を抱えたまま、立てかけてあったほうきをとった。
「どうするつもり?」
「ちょっと行ってくるぜ」
「え?」
行き先も告げぬまま魔理沙がアリスの家を飛び出した。
「ちょっと、私の服どこへ持って行くつもりよ」
アリスが慌てて飛び出すものの魔理沙の姿はどこにもなく、雪が視界を埋めていた。

「いったい何を考えているのかしら」
アリスが何度目かのセリフをつぶやいて紅茶に口をつけた。。
魔理沙が飛び出してからすでに三〇分以上経過していた。
最初はもしかしたら家で着替えてくるのかもしれないと思ったが、魔理沙がこの雪の中家までかえって着替えるようなタイプでは無いと思う。
しかし、それ以外に全く飛び出した理由はわからない。
普通の、紅白のサンタ服まで持ち出した理由を考えて、思わずアリスはカップを傾ける手を止めた。
嫌な予感がする。
適当に人形を見繕って魔法書を片手に家を飛び出した。
もうほとんど行き先がわかっていた。
しばらく飛んだ先、丘の上の博麗神社に降り立ったアリスを待っていたのは魔理沙の気の抜けた声だった。
「遅かったな」
ご機嫌な魔理沙の隣で文句を言いながらしっかりとアリスが自分のために作ったサンタの格好をしている霊夢の姿があった。
「なるほどね……」
アリスは思わず頭を抱えた。
霊夢ならばそれほど体型も違わないし、カラーイメージからサンタでも不思議ではないのだが。
「おまえは着替えないのか?」
「霊夢が着てるもの、一体何に着替えればいいのよ」
アリスが向きになって言い返すと、魔理沙ではなく霊夢がつぶやくようにいった。
「トナカイってことよ」
「……」
はしゃぐ魔理沙に不機嫌全開の霊夢。
来年こそはと、アリスは涙をこらえて雪降る空を仰いだ。

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