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2010.02.14 UP
「お菓子の日」 (アリス まりさ)

かわふじ



穏やかな春の陽気を感じつつ、魔理沙はアリスの家の戸をあけた。
途端、甘い香りが魔理沙の元へと届く。
「もってきたぜ」
「ありがと、その辺においておいて」
アリスが、忙しそうに人形に指示をとばしながら言った。
魔理沙は、アリスに言われた通り、アリスから借りていた本をテーブルの上に置くと、何事かとアリスの手元をのぞき込んだ。
「めずらしいな。手の込んだ料理なんて」
「いつも手がかかっているわ」
アリスがつーんと言ってのける。
魔理沙は苦笑いした。
普段、魔理沙が遊びに来たときにアリスが出すお菓子のことを言っているらしい。
そうだとしても、今日はいつもより手が込んでいる気がする。
魔理沙はは考えるが、理由は思い浮かばなかった。
「誕生日か」
「誰の?」
アリスがナチュラルに振り返る。
魔理沙はハズレかと、内心つぶやいた。
「それ、どうすんだ」
「どうって、食べ物だもの」
「だよな」
魔理沙が首をひねった。
食べるのは間違いないようだ、では誰がだろう。
「そう言うことね」
 アリス、魔理沙の反応の意味を察して続ける。
「明日はお菓子の日でしょ。バレンタイン」
「ばれんたいん、あぁ、そういうことか」
魔理沙は大げさに納得しながら、アリスの横で材料をつまみ食いする。
まだ完成していないとはいえ、生クリームは甘い。
「それって、あれだろ。日頃のなんたらって」
「意味がわからないわ。日頃の感謝ね」
「じゃぁ、これは私が食べても問題ないな」
アリスが、わざとらしい大きなため息をついた。
それをよしととった魔理沙は、ボールを抱えて試食を始めた。
「作らないの?日頃お世話になってる人くらいいるでしょ?」
「まぁな。いやほら、作ったところで、おまえは私よりもこういうの得意だろ?」
魔理沙が、生クリームを掬っては口に運んでいる。
アリスは、作業を続けながら諭すような口調でいった。
「そうかもしれないけれど、こういうものは気持ちよ」
アリスは、魔理沙からボールを取り上げる。
「そういうものか」
「そういうもの。作り方はおしえるわ」
「しかたないな」
魔理沙はそうつぶやいてから、アリスと並んでキッチンに立った。


「で、これ結局誰に渡すつもり?」
アリスが、紅茶をすすりながらいった。
人形がオーブンをのぞいてクッキーの焼き加減を確認している。
「あ。考えてなかったな」
アリスのクッキーを囓りながら、魔理沙がケロッという。
目的もなく作っていたのだとしたら、強要したみたいだと思ったが、
アリスはそんなことを口にはしなかった。
代わりにため息をつく。
「はぁ」
「まぁ、そのバレンタインは明日だしな。考えて渡しておくさ」
クッキーが焼き上がるまでのつかの間、二人は取り留めのない会話をしたのだった。



魔理沙がクッキーを持ってきたときのために、この後別のお菓子を作るアリスだが、
翌日魔理沙が、霊夢の元へクッキーを持って行ったのはまた、別の話。
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