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「小悪魔のお使い」 その1

2010.01.25 UP
「小悪魔のお使い」その1 (パチュリー・小悪魔)

かわふじ



「ってことで、これ借りてくぜ」
 魔理沙は、箒にまたがるや否や、突風のように飛び去ってしまった。
 行く手を遮ろうと魔導書を開くも、魔理沙の速度に詠唱が追いつかなかったパチュリーが大きなため息をついて本をたたんだ。
「困ったわね」
 魔理沙の起こした風で、もうもうと巻き上がった埃に咽せながら、本当に参っているのか、わからない声色でパチュリーが言った。
 本棚の奥から何事かと、蔵書整理中の小悪魔が不安そうな顔をのぞかせる。
「大丈夫ですか、パチュリー様?」
「……大丈夫じゃないわ。咲夜を呼んで」
「あ、はい」
 小悪魔は慌てて本棚から飛び出すと、隅に積んであった本の山に足を引っかけ宙に身を舞わせる。
 抱えていた本がきれいな放物線を描き、小悪魔が目の前の本棚に頭を打ち付けたところでばさばさと床に落下した。
「あなたの方が大丈夫じゃなさそうよ。咲夜、呼びに行かなくていいわ」
「ぃたた……。いえ、大丈夫ですよ」
 小悪魔は、頭をさすりながら立ち上がって散らばった本に手を伸ばす。が、本は目の前でふわりを浮いたかと思うと、すっと飛んで元あったであろう本棚に収まってしまった。
 見上げるとパチュリーが指を一本たてている。
「でも、咲夜さんに本を取り返してきてもらわないと……」
「それはもういいわ」
 パチュリーはそう言うと、図書館の真ん中付近に置かれている、本が積まれた机へ向かい、魔法を使って椅子をひくと面倒くさそうに座った。
 本を放棄したのかと、小悪魔が首をかしげる。
「ちがうわ。あなたがとってくればいいのよ」
「……?」
 小悪魔は立ち上がって小首をかしげる。
「私には蔵書の整理がありますし……」
「今は必要ないわ」
「でも……」
 染み一つ無い真っ赤なカーペットに視線を落として声を小さくする小悪魔にパチュリーが小さくため息をついた。
「たまには外の世界もいいものよ。とくにあなたは知らないことが多いんだから」
「……わかりました」
 何をいってもパチュリーにはかなわないと思ったのか、小悪魔は小声でそう言うととぼとぼと本を奪還すべく大図書館を後にした。
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